カメラを買ったはいいものの、こんな悩みはありませんか?
その悩み、よく分かります。高価なカメラだからこそ、どう扱うのが正解か迷ってしまいますよね。「即時性」を取るか、「安全性」を取るか。その悩みは、多くのカメラユーザーが通る道です。
この記事では、カメラの持ち運びでレンズをつけたままで良いのかという疑問に対し、物理的なリスクから、シーン別の具体的な解決策まで、網羅的に解説します。この記事を読めば、もうあなたの機材の持ち運び方で迷うことはありません。
単なる精神論ではなく、マウント負荷やIBISへの影響といった具体的なリスクを知り、それを防ぐためのバッグ選びや収納術を学ぶこと。それが、あなたの機材を守る最短の道です。ぜひ、最後までお読みください。
- カメラの持ち運び、レンズつけたままで本当に大丈夫?:多くの人が悩む疑問と基本的な考え方
- カメラをレンズつけたままで持ち運ぶ「3つのリスク」:故障を防ぐために知っておくべきこと
- 【解決策】レンズをつけたまま安全に運ぶバッグの選び方:4つの必須チェックポイント
- 旅行先での一眼レフ・ミラーレス持ち運び術:シーン別のおすすめスタイル
- 【持ち運び後】カメラの「保管」、レンズつけたままでいいのか?:湿気とマウント負荷の真実
- レンズプロテクターは「つけっぱなし」で大丈夫?:画質と保護の正しい天秤
- 【Q&A】カメラの持ち運びに関する質問:レンズをつけたまま運ぶ時の「最後の疑問」を解決
- 【まとめ】カメラの持ち運びでレンズつけたままでも安心!:機材を守る「使い分け」の全技術
カメラの持ち運び、レンズつけたままで本当に大丈夫?:多くの人が悩む疑問と基本的な考え方

カメラを購入した多くの方が、最初に悩む問題。それは「カメラの持ち運び方」です。特に、レンズをボディにつけたままで良いのか、それとも毎回外すべきなのかは、大きな疑問点でしょう。高価な機材だからこそ、どう扱うのが正解なのか迷ってしまいます。
レンズをつけたままでの持ち運びは、シャッターチャンスを逃さない「即時性」という最大のメリットがあります。しかし、その便利さと引き換えに、機材への負担やリスクが伴う可能性もゼロではありません。
逆に、毎回レンズを外すのは安全かもしれませんが、その手間が面倒でカメラ自体を持ち出なくなるかもしれません。
この記事では、まず「レンズをつけたまま」と「外す」場合の基本的な考え方や、世の中の多くの人がどうしているのかを整理します。機材を守りながら、あなたの撮影スタイルに合わせた最適な持ち運び方法を見つけるための、最初のステップです。
みんな「カメラの持ち運び」どうしてる?:シーン別の主流な方法
実際、カメラ愛好家たちはどのように機材を持ち運んでいるのでしょうか。答えは「人による」そして「シーンによる」となりますが、いくつかの主流なパターンがあります。
例えば、近所の公園でスナップ撮影を楽しむ場合、多くの方はレンズをつけたままでしょう。お気に入りのレンズ1本を装着し、カメラバッグやスリングバッグから取り出してすぐ撮れるスタイルは、非常に効率的です。
一方で、本格的な登山や、複数のレンズを使い分ける風景撮影では、事情が異なります。移動中はレンズを外し、ボディはボディ、レンズはレンズで専用ケースに収納する方も少なくありません。これは、万が一の転倒や衝撃から、最も高価な部分(特にマウント部)を守るための知恵です。
このように、絶対的な正解はありません。あなたの撮影スタイルや、その日の状況に応じて判断することが大切です。
レンズを「つけたまま」にするメリット:即時性と利便性
レンズをボディにつけたまま持ち運ぶ最大の理由は、その圧倒的な「利便性」と「即時性」にあります。カメラの魅力は、決定的な瞬間を切り取れることにあります。そのチャンスは、いつ訪れるか分かりません。
レンズをつけたままにしておくことのメリットは、非常に明確。
特にスナップ撮影や旅行中、子供の写真を撮る場合など、一瞬の表情や光景を逃したくないシーンでは、このメリットが他のすべてを上回ることがあります。
また、レンズ交換を屋外で行うと、風でセンサーにホコリが付着するリスクが常につきまといます。交換頻度を減らせる「つけっぱなし」は、センサーをクリーンに保つ上でも有効な手段と言えます。
レンズを「外す」ことのメリット:安全性とコンパクトさ
逆に、レンズを外して持ち運ぶことにも、明確なメリットが存在します。それは「安全性」と「収納性」です。
カメラボディとレンズは、接合部である「マウント」で繋がっています。レンズをつけたままの状態は、このマウント部分に常に力がかかっている状態です。特に重いレンズの場合、この負荷は小さくありません。
レンズを外すことのメリットは、以下の点が挙げられます。
ボディキャップとレンズリアキャップでそれぞれを保護する必要はありますが、物理的な安全性は最も高くなります。また、ボディとレンズを別々に収納することで、バッグの隙間に効率よく配置できるため、収納性が向上する場合もあります。
結論:シーンに応じた使い分けが機材を守る鍵
ここまで見てきたように、「つけたまま」にも「外す」にも、それぞれ一長一短があります。どちらか一方を「正解」として固定するのではなく、あなたの状況に応じて柔軟に使い分けることが、機材を長く愛用するための鍵となります。
大切なのは、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、今どちらを選択すべきかを自分で判断することです。次の章では、「レンズをつけたままで持ち運ぶ」場合に、具体的にどのようなリスクがあるのかを詳しく見ていきましょう。
シーン1:短時間の移動・スナップ撮影の場合
近所の散歩や、明確な目的のないスナップ撮影など、移動時間が短く、シャッターチャンスがいつ訪れるか分からない場合です。このシーンでは「速写性」を最優先すべきです。
結論:レンズは「つけたまま」で持ち運びましょう。
お気に入りのレンズ1本を装着し、スリングバッグなどから素早く取り出せる状態にしておくのが最適です。マウントへの負荷よりも、一瞬の光景を逃すことのデメリットの方が大きいと言えます。
シーン2:長距離の移動・運搬が目的の場合
飛行機、新幹線、車などで、撮影場所まで数時間かけて移動する場合です。このシーンでは、撮影は行わず、機材を「運搬」することが目的となります。
結論:レンズは「外して」持ち運びましょう。
速写性を考慮する必要は一切ありません。「安全性」を最優先し、ボディとレンズを別々に収納してください。これにより、移動中の振動や衝撃によるマウント部への継続的な負荷を完全にゼロにできます。
シーン3:旅行中の街歩きの場合
ホテルを拠点に、観光地や街中を歩き回る場合です。これはシーン1と2の中間的な状況と言えます。
結論:日中は「つけたまま」、ホテルでは「外す」ことを推奨します。
街歩き中は「速写性」が重要になるため、標準ズームなどをつけっぱなしにするのが効率的です。ただし、ホテルに戻って休む際や、翌日に別の都市へ移動する際は、シーン2と同様にレンズを外し、機材とマウント部を休ませてあげるのが賢明な判断です。
カメラをレンズつけたままで持ち運ぶ「3つのリスク」:故障を防ぐために知っておくべきこと
「レンズをつけたままでの持ち運びは便利だけど、本当に大丈夫?」その不安は、多くの方が感じていることです。便利さの裏には、確かにいくつかの物理的なリスクが存在します。それを知らずに使い続けると、ある日突然、高額な修理費用が必要になるかもしれません。
この章では、「レンズつけっぱなし」で持ち運ぶ際に生じる可能性のある、具体的な「3つのリスク」について詳しく解説します。これらのリスクを正しく理解し、対策を講じることが、あなたの愛機を故障から守る第一歩となります。
リスク1:カメラマウント部への継続的な負荷
最も懸念されるのが、カメラボディとレンズを接続する「マウント部」への負荷です。マウントは、非常に精密に作られたカメラの心臓部の一つ。ここに継続的なストレスがかかることは、絶対に避けるべきです。
重いレンズほど注意が必要な「てこの原理」
特に注意が必要なのは、望遠レンズや大口径のズームレンズなど、「重く」「長い」レンズを装着している場合です。カメラをバッグに入れた状態を想像してみてください。レンズの先端がバッグの底につき、ボディが宙に浮くような形になると、マウント部分を支点とした「てこの原理」が働きます。
この状態は、マウント接合部に非常に大きな「曲げ」のストレスを与え続けます。歩行時の振動が加われば、その負荷はさらに増大します。短時間なら問題なくても、この状態が日常的に続けば、金属疲労のようにダメージが蓄積していく可能性があります。
マウント部の歪みや接点不良の可能性
マウント部に目に見えないほどのわずかな歪みが生じると、どうなるでしょうか。ボディとレンズの間で情報をやり取りする「電子接点」がうまく接触しなくなり、オートフォーカス(AF)が効なくなったり、絞り(F値)が制御できなくなったりする「接点不良」を引き起こす可能性があります。
さらに歪みが進行すれば、ピントの精度が悪化したり、最悪の場合はレンズが正常に装着できなくなったりすることも考えられます。マウント部の修理や交換は、非常に高額になるケースが多いため、このリスクは軽視できません。
リスク2:手ブレ補正(IBIS)機構への影響
現代のミラーレスカメラの多くは、ボディ内に強力な「手ブレ補正(IBIS)」機構を搭載しています。これは、センサーユニット自体を磁力などで浮かせ、微細に動かすことでブレを打ち消す、非常に精密なシステムです。
電源オフでもIBISが完全に固定されない機種とは
問題は、カメラの電源を「オフ」にしたときに、このセンサーユニットがどうなるかです。多くの機種では、電源オフ時にセンサーユニットを特定の位置にロック(固定)する機能が備わっています。
しかし、一部の機種や古い機種では、電源をオフにしても完全には固定されず、ある程度「揺れ動く」状態になっていることがあります。
カメラを振ると「カタカタ」と小さな音がする機種がこれに該当することがあります(※正常な仕様の場合もあります)。この状態で持ち運ぶと、歩行時の振動が、ロックされていないIBISユニットに直接伝わり続けることになります。
カバンに「入れっぱなし」が招くリスク:微細な振動とバッテリー消耗
カバンにカメラを「入れっぱなし」にする習慣がある方は、特に注意が必要です。車や電車での移動中、常に微細な振動がカメラに加わり続けます。これがIBIS機構にどのような影響を与えるかは未知数ですが、精密機器にとって良いことではないのは確かです。
また、一部のカメラでは、レンズが装着されたまま電源がオフになっていても、IBIS機構やレンズの手ブレ補正(OIS)が「移動の準備」のために待機電力を消費し続けることがあります。
その結果、次に使おうと思ったときにバッテリーが予想以上に消耗している、という事態も起こり得ます。
リスク3:レンズ側(またはボディ側)への衝撃
これは最も分かりやすいリスクですが、それゆえに見落としがちな点でもあります。レンズをつけたままだと、カメラ全体の「体積」と「重量バランス」が変化します。
収納時の「レンズ下向き」は安全か?
カメラバッグに収納する際、速写性を重視して「レンズを下向き」にして縦に入れることが多いです。この収納方法自体は一般的ですが、リスクも伴います。
もしバッグの底(クッション)が薄かった場合、バッグを「ドン」と床に置いた衝撃が、レンズの先端からマウント部まで一直線に伝わります。
レンズフィルターやレンズキャップが割れる程度ならまだしも、レンズ内部の光学系やAFモーター、あるいはボディ側のマウントにダメージが及ぶ可能性もあります。「レンズを下向き」に収納する場合は、バッグの底のクッション性が十分かどうかを必ず確認する必要があります。
不意の落下や圧迫によるダメージの集中
レンズをつけたままだと、カメラ全体の重心が前方に移動します。もしカメラをストラップで首から下げている最中に何かにぶつけたり、不意に落としてしまったりした場合、重いレンズ側から地面に激突する可能性が高くなります。
レンズとボディが一体化した状態で強い衝撃を受けると、ダメージはマウント部やその周辺に集中します。もしレンズを外していれば、それぞれが個別に衝撃を吸収・分散できたかもしれませんが、結合状態ではそうはいきません。
最悪の場合、マウント部が破損し、レンズがボディから「もげる」ような深刻な事態も考えられます。
【解決策】レンズをつけたまま安全に運ぶバッグの選び方:4つの必須チェックポイント
レンズをつけたままで持ち運ぶリスクを理解した上で、それでも私たちは「即時性」というメリットを捨てきれません。では、どうすればリスクを最小限に抑えつつ、安全にレンズをつけたまま持ち運べるのでしょうか。
その答えは、機材を守る「カメラバッグ」の選び方にあります。
カメラバッグは、単なる「入れ物」ではありません。精密機器であるカメラを衝撃、振動、負荷から守るために設計された「保護装置」です。
この章では、レンズをつけたまま安全に運ぶためのカメラバッグを選ぶ上で、絶対に外せない4つのチェックポイントを解説します。
ポイント1:速写性か保護力か? バッグの形状を選ぶ
カメラバッグには様々な形状があり、それぞれに得意なシーンと不得意なシーンがあります。あなたの撮影スタイルに合わせて、まずは最適な形状を選びましょう。
スリングバッグ・ショルダーバッグの特徴
体に斜め掛けしたり、肩にかけたりするタイプです。最大のメリットは「速写性」です。バッグを体の前に回すだけで、すぐにカメラを取り出せます。街中でのスナップ撮影や、レンズ交換が1〜2回程度の小旅行に最適です。
このタイプの特徴を整理します。
メリット
- 圧倒的な速写性(バッグを回すだけ)
- 街中でのスナップ撮影に最適
デメリット
- 片方の肩への負荷集中(重い機材に不向き)
- 保護力はリュックタイプに劣る傾向
ただし、片方の肩に重さが集中するため、機材が重くなると長時間の持ち運びには向きません。また、体に密着する分、バッグ自体がクッションとなって衝撃を吸収する能力は、リュックタイプに劣る傾向があります。
リュック(バックパック)タイプの特徴
両肩で重さを支えるため、重い機材や多くの機材(レンズ、三脚、PCなど)を長時間持ち運ぶのに最適です。登山や本格的な旅行、イベント撮影などで活躍します。クッションも厚く、機材の「保護力」は最も高いと言えます。
このタイプの特徴も見ていきましょう。
メリット
- 両肩で支えるため疲れにくい(長時間・重量機材向き)
- 最も高い保護力(厚いクッション)
- 多くの機材(レンズ、三脚、PC)を運搬可能
デメリット
- 速写性の低さ(基本は一度下ろす必要あり)
一方、最大のデメリットは「速写性の低さ」です。カメラを取り出すたびに、一度リュックを下ろす必要がある機種が多いため、シャッターチャンスを逃す可能性があります(※近年はサイドアクセスなどで速写性を高めたモデルもあります)。
ポイント2:収納力と機材サイズ(望遠レンズ)の確認
あなたの持っている機材、特に「最も大きなレンズをつけた状態」のカメラが、スムーズに出し入れできるかどうかは死活問題です。
「望遠レンズをつけたまま入るバッグ」の探し方
70-200mm F2.8クラスの「大三元望遠ズームレンズ」は、多くのカメラマンの憧れですが、その長さと重さがバッグ選びの悩みどころです。これらの望遠レンズを「つけたまま」収納したい場合、バッグの「内寸(特に深さ)」が非常に重要になります。
カタログスペックの内寸を鵜呑みにせず、可能であれば店頭で実際に自分の機材を入れてみることが最も確実です。レンズフードを逆さ付けした状態、あるいは順付けした状態(即撮影できる状態)で入るかどうかも確認しましょう。
「超望遠レンズをつけたまま」を叶える専門リュック
さらに長い300mm F2.8や、500mm、600mmといった「超望遠レンズ」になると、話は別です。野鳥撮影やスポーツ撮影で使われるこれらのレンズをつけたまま運ぶには、一般的なカメラバッグでは対応できません。
これらの用途には、「ゴーイチ(500mm F4)がボディにつけたまま入る」ことを前提に設計された、非常に「深い(長い)」専門のリュック(バックパック)が必要になります。収納力は抜群ですが、その分バッグ自体も大きく重くなるため、用途が明確な方向けの選択肢となります。
ポイント3:インナーケース(クッション)の質と厚み
バッグの「ガワ(外装)」以上に重要なのが、カメラを直接守る「インナーケース」や「間仕切り(ディバイダー)」の質です。
機材を「吊るす」タイプの間仕切りとは
前章のリスクで述べた「マウントへの負荷」を軽減するために、近年注目されているのが「ハンモック式」や「吊り下げ式」と呼ばれる収納方法です。
これは、カメラボディの両脇を間仕切りで支え、重いレンズがバッグの底に「接地しない」ように、宙に「吊るす」状態で収納する方式です。
これにより、バッグを床に置いた際の衝撃がレンズ先端からマウントに伝わるのを防ぎ、同時にマウントへの「てこの原理」による負荷も最小限に抑えることができます。重いレンズをつけたまま持ち運ぶ方には、ぜひチェックしてほしい機能です。
レンズを下向きに収納する場合の注意点
従来の「レンズ下向き」で収納する場合、とにかく「底面のクッションの厚み」が重要です。最低でも2〜3cm以上の厚みがあり、反発力の高いしっかりとした素材が使われているかを確認しましょう。
また、間仕切りがペラペラだと、バッグの中で他の機材(交換レンズやストロボ)とぶつかってしまいます。機材の形に合わせてしっかりと固定できる、コシのある間仕切りが理想です。
ポイント4:2台持ち(サブ機)の収納スペース
イベント撮影や旅行では、レンズ交換の手間を省くために、広角ズームをつけたカメラと望遠ズームをつけたカメラの「2台」を同時に持ち運びたい、というニーズも多くあります。
「カメラバッグでレンズつけたまま2台」をどう実現するか
このニーズに応えるには、単純に「大容量」のバッグを選ぶ必要があります。リュックタイプであれば、メインの収納スペースを上下二段に分け、それぞれにレンズをつけたカメラを収納できるモデルがあります。
ショルダーバッグやスリングバッグで2台持ちを実現するには、かなりの横幅やマチ(奥行き)が必要になります。
その場合、バッグ自体の重量も相当なものになるため、本当に2台を「レンズつけたままで」持ち運ぶ必要があるのか、それとも1台はレンズを外してコンパクトに収納するのか、運用方法を再考する良い機会かもしれません。
旅行先での一眼レフ・ミラーレス持ち運び術:シーン別のおすすめスタイル
非日常の風景や思い出を記録するために、旅行にこそ高性能な一眼レフやミラーレスカメラを持っていきたい、と考える方は多いでしょう。しかし、長時間の移動や慣れない環境での「持ち運び」は、普段以上に気を使うものです。
この章では、特に「旅行」というシーンに焦点を当て、大切な機材を安全かつ効率的に持ち運ぶための具体的なノハウを紹介します。飛行機での移動から、現地の街歩きまで、シーンごとのおすすめスタイルを見ていきましょう。
機内持ち込みと預け荷物のルール:リチウムイオンバッテリーの注意
まず、飛行機で旅行する場合の絶対的なルールから確認します。それは「カメラ本体とレンズ、そして予備バッテリーは、必ず『機内持ち込み』手荷物にする」ということです。
航空会社のルールにより、リチウムイオンバッテリーは「預け荷物(スーツケースなど)」に入れることが固く禁止されています。これは、万が一バッテリーが発火した場合、貨物室では対応が困難なためです。
特に注意すべき点は以下の通りです。
- カメラ本体・レンズ:必ず「機内持ち込み」とします。(衝撃・紛失防止)
- 予備バッテリー:必ず「機内持ち込み」とします。(発火リスクのため預け入れ厳禁)
- バッテリーの保護:予備バッテリーは、端子がショートしないよう、購入時のケースに入れるか、一つずつビニール袋などで絶縁します。
- 三脚:多くの場合「預け荷物」にできますが、長さによっては機内持ち込みも可能です。事前に航空会社の規定を確認しましょう。
また、バッテリーの問題だけでなく、精密機器であるカメラやレンズを、衝撃や紛失のリスクがある預け荷物に入れるべきではありません。三脚は預け荷物でも構いませんが、カメラ機材一式は、必ずご自身の目の届く「機内持ち込み」として持ち運びましょう。
観光・街歩きでの持ち運び方:機動性重視のスタイル
旅行先での観光や街歩きでは、「機動性」と「速写性」が最も重要になります。重いリュックを背負ってホテルから出発し、撮影ポイントでだけカメラを出す…というスタイルでは、不意のシャッターチャンスに対応できません。
旅行中は「レンズつけっぱなし」が基本スタイルに
旅行中のスナップ撮影では、レンズ交換の場所や時間も限られます。そのため、旅行中は利便性を最優先し、「標準ズームレンズ(例:24-70mm)」や「高倍率ズームレンズ(例:24-240mm)」を1本「つけっぱなし」にするのが最も合理的です。
この「つけっぱなし」のカメラを、前述のスリングバッグや小型のショルダーバッグに入れて持ち運ぶのが、機動性と安全性を両立するおすすめのスタイルです。あるいは、通常のリュック(衣類などが入った)とは別に、カメラ専用の小型バッグを「前掛け」するスタイルも有効です。
風景とスナップでレンズを使い分ける場合
「標準ズームだけでなく、広角レンズや単焦点レンズも使いたい」という場合は、どうでしょう。この場合も、基本は「一番よく使うレンズ」をつけっぱなしにします。交換用のレンズは、専用のレンズケースやポーチに入れ、バッグの隅に忍ばせておきます。
レンズ交換は、できるだけホコリの少ないカフェや建物の内部で行うように心がけ、交換中はバッグの口を最小限だけ開けるなど、センサーへのホコリ混入を最大限に警戒しましょう。
登山・ハイキングでの持ち運び方:保護とアクセスの両立
登山やハイキングは、カメラにとって最も過酷な環境の一つです。転倒による衝撃、急な天候の変化(雨・雪)、砂埃など、あらゆるリスクに備える必要があります。
チェストハーネスやキャプチャー型器具の活用
このシーンでは、「保護力」と「アクセス性」という相反する要求を両立させる工夫が必要です。一つの答えは、大型リュックの「チェストハーネス(胸元のストラップ)」部分に、カメラバッグやポーチをアタッチメントで取り付ける方法です。これにより、カメラの重さを分散しつつ、胸元から素早く取り出せます。
もう一つの強力な解決策が、「キャプチャー型」と呼ばれるカメラクリップシステムです。これは、リュックのショルダーストラップやベルトに、カメラ本体を直接(レンズを下向きにして)「カチッ」と固定する器具です。
両手が完全に自由になり、使いたい時だけワンタッチで取り外せるため、登山家やハイカーからの絶大な支持を得ています。ただし、カメラが常に露出した状態になるため、雨や砂埃対策(専用カバーなど)は別途必要になります。
【持ち運び後】カメラの「保管」、レンズつけたままでいいのか?:湿気とマウント負荷の真実
撮影から帰り、カメラバッグから機材を取り出したとき、新たな疑問が浮かびます。「次の撮影まで、カメラはレンズをつけたままで保管しても良いのだろうか?」持ち運びのリスクは理解できても、「静止した状態」での保管については、また別の配慮が必要です。
この章では、「持ち運び」のあと、つまり「保管」する際の正しい取り扱いについて解説します。特に、日本のような高温多湿な環境では、「湿気(カビ)」対策が機材の寿命を左右する重大な問題となります。
短期保管(毎日使う)と長期保管(防湿庫)の違い
まず、「保管」を2つの期間に分けて考える必要があります。それは「短期保管」と「長期保管」です。
日常的に使用する場合の注意点
「短期保管」とは、明日や今週末など、数日以内にまた撮影に使う場合を指します。この場合、レンズをつけたままで、風通しの良い、直射日光の当たらない棚の上などに置いておくのは、一般的に問題ないとされています。
ただし、カメラバッグの中に入れっぱなしにするのは避けるべきです。バッグの中は湿気がこもりやすく、カビの温床となります。また、前述の通り、バッテリーが微弱に消費され続ける可能性もあります。必ずバッグからは取り出して「休ませる」ことが重要です。
1ヶ月以上使わない場合の最適な保管方法
「長期保管」とは、梅雨の時期や仕事の都合で、1ヶ月以上カメラに触らないような場合を指します。この場合、カメラとレンズにとって最適な環境とは言えない「室内」に、そのままの状態で放置するのは非常に危険です。
この場合は、ボディからレンズを取り外し、それぞれにキャップをした上で、後述する「防湿庫」や「ドライボックス」で、適切な湿度(30%〜50%程度)を保って保管するのが「絶対的な正解」となります。
レンズをつけたまま保管するメリットとデメリット
短期間の保管であっても、レンズをつけたままで保管することには、メリットとデメリットの両方が存在します。
メリット:センサーへのホコリ付着防止
最大のメリットは、レンズ交換を行わないため、カメラ内部の「イメージセンサー」にホコリが付着するリスクをゼロにできることです。センサーに付着したホコリは、写真に黒い点として写り込み、非常に厄介です。
ボディキャップの開け閉めだけでも静電気が発生し、ホコリを引き寄せることがあるため、「触らない」ことが一番のホコリ対策になる、という考え方です。
デメリット:マウント部への長期的な負荷
一方のデメリットは、持ち運び時ほどではないにせよ、重いレンズを装着したまま(例えばカメラを立てて)長期間放置すると、マウント部にジワジワと重力による負荷がかかり続けることです。
また、レンズをつけたままの方が、全体積が大きくなるため、棚から落としたり、ぶつけたりするリスクも高まるかもしれません。
短期間であれば、カメラを「仰向け」(液晶モニターを下)や「うつ伏せ」(ペンタ部を下)に寝かせて置くことで、マウントへの負荷を最小限にする工夫もできます。
湿気(カビ)対策:防湿庫の必要性と正しい使い方
保管において、マウント負荷よりも遥かに致命的で、より現実的なリスクが「カビ」です。
なぜ防湿庫が「必須」と言われるのか
レンズの表面や内部、あるいはカメラのセンサーは、高温多湿な環境で放置されると、驚くほど簡単にカビが発生します。特にレンズ内部に発生したカビは、清掃(オーバーホール)に数万円単位の高額な費用がかかり、場合によっては清掃不能なこともあります。
防湿庫が「必須」と言われる理由は、以下の通りです。
- カビの完全な防止:湿度をカビが繁殖できない40%前後に自動で保ちます。
- ホコリの遮断:密閉性が高いため、ホコリの付着も防ぎます。
- 機材の長寿命化:電子部品やゴム部品の劣化も緩やかにします。
- 精神的な安心:高価な機材を「安全な場所」に保管しているという安心感は何物にも代えがたいです。
防湿庫(オートドライ)は、コンセントに繋いでおくだけで、内部の湿度を常にカメラ・レンズに最適な30%〜50%に自動で保ってくれる「専用の冷蔵庫」のようなもの。
高価な機材をカビという最大の敵から守るため、多くの愛好家が「機材を買うより先に防湿庫を買え」と言うほど、必須のアイテムとされています。
防湿庫がない場合の代替手段(ドライボックス)
防湿庫は数万円するため、すぐに導入するのが難しい場合もあるでしょう。その場合の代替手段として、「ドライボックス(簡易防湿ケース)」があります。
これは、密閉できるプラスチックの箱に、乾燥剤(シリカゲルなど)を一緒に入れて湿度を下げるものです。
防湿庫のように自動では湿度をコントロールできないため、定期的に乾燥剤を交換(または再生)し、湿度計をチェックする手間はかかりますが、数千円から導入できる安価で有効なカビ対策です。
レンズプロテクターは「つけっぱなし」で大丈夫?:画質と保護の正しい天秤
カメラの持ち運びや保管について考えるとき、もう一つの大きな議論が「レンズプロテクター」の存在です。レンズの最もデリケートな部分である「前玉(一番前のレンズ)」を傷や汚れから守るため、多くの人が購入と同時に装着する透明なフィルターです。
しかし、「レンズの前に余計なガラスを1枚増やす」ことは、画質に少なからず影響を与えます。保護を取るか、最高の画質を取るか。この章では、レンズプロテクターを「つけっぱなし」にすることの是非について、そのメリットとデメリットを天秤にかけます。
常時装着のメリット:不意の衝撃や汚れからの物理的保護
レンズプロテクターをつけっぱなしにする最大の理由は、言うまでもなく「保護機能」です。高価なレンズを、取り返しのつかないダメージから守ってくれる「お守り」や「保険」のような役割を果たします。
レンズ前玉を直接守るという安心感
レンズを交換しようとして手が滑ったり、撮影中に何かにぶつけたりした時。もしプロテクターが割れるだけで、高価なレンズ前玉が無傷で済んだなら、数千円のプロテクター代は「安い保険料」だったと言えます。
特に、子供やペットの撮影、砂埃の多い屋外での撮影など、レンズ前玉が危険にさらされる可能性が高いシーンでは、プロテクターがもたらす「精神的な安心感」は非常に大きいものがあります。
清掃の手間が格段に軽減される利点
レンズ前玉には、指紋や油膜が付きにくいよう、特殊なコーティングが施されています。このデリケートなコーティングを、頻繁に布で拭くことはあまり推奨されません。
プロテクターを装着していれば、汚れた場合に気兼ねなく拭き掃除ができます。万が一、清掃でコーティングが剥げたり傷がついたりしても、ダメージはプロテクターだけにとどまります。これは画質とは別の、非常に実用的なメリットです。
つけっぱなしのデメリット:画質低下のリスク
一方で、プロの写真家や画質にこだわるハイアマチュアの中には、「プロテクターは絶対につけない派」の人たちも一定数存在します。彼らの主張はシンプルで、「レンズ本来の性能を100%引き出したい」という点に尽きます。
逆光時や夜景撮影でのゴースト・フレア発生
レンズは、何枚ものレンズを精密に組み合わせ、光の反射を抑える高度なコーティングを施すことで、クリアな画像を結ぶよう設計されています。その「完成された光学系」の前に、設計外のガラスを1枚追加すれば、当然ながら何らかの影響が出ます。
最も顕著なのが、逆光時(太陽に向かって撮るなど)や夜景撮影(強い点光源がある)の場面です。プロテクターのガラス面で光が余計な反射を起こし、「ゴースト」や「フレア」と呼ばれる、画質を低下させる光の「にじみ」や「玉」が発生しやすくなります。
プロテクターとレンズの間にたまるホコリ問題
プロテクターを長期間つけっぱなしにしていると、その隙間に微細なホコリが侵入し、蓄積することがあります。このホコリが、かえって画質に悪影響を与えることもあります。
また、プロテクター自体が汚れているのに気づかず撮影を続け、写真全体がモヤっとしてしまうことも。プロテクターをつける場合でも、定期的に取り外し、プロテクターとレンズ前玉の両方を清掃するメンテナンスは不可欠です。
結論:シーンに応じた使い分けと高品質フィルターの選択
では、私たちはどうすれば良いのでしょうか。結論としては、「持ち運びと保管」の問題と同様に、「シーンに応じた使い分け」が最も賢明な判断となります。
安価なプロテクターを避けるべき理由
まず大前提として、数万円、数十万円のレンズに、数百円や千円台の安価なプロテクターをつけるのは、絶対にやめるべきです。安価なフィルターは、ガラスの平面性も低く、コーティングも不十分なため、前述のゴーストやフレアを盛大に発生させ、高価なレンズの性能を台無しにしてしまいます。
もし装着するならば、レンズメーカー純正のものや、フィルター専門メーカーが製造する「高品質」な(撥水・防汚コーティングが施された、高透過率の)プロテクターを選ぶことが最低条件です。
保護と画質を両立させるための運用法
その上で、以下のような運用法をおすすめします。
- 普段の持ち運び・スナップ撮影:高品質なプロテクターを「つけっぱなし」にして、保護を優先する。
- 夜景や逆光での作品撮り:撮影の直前にプロテクターを「取り外し」、レンズ本来の性能を引き出す。
- 悪天候や砂埃の多い場所:プロテクターを「つけっぱなし」にし、レンズを強固に守る。
プロテクターは「保険」として割り切り、画質が最優先される「ここ一番」の撮影では外す。この柔軟な使い分けこそが、保護と画質を両立させる、最も現実的でプロフェショナルな答えと言えるでしょう。
【Q&A】カメラの持ち運びに関する質問:レンズをつけたまま運ぶ時の「最後の疑問」を解決
- Q「望遠レンズをつけたまま」で持ち運ぶ場合、バッグ選びで一番大切なことは?
- A
「バッグの内寸(深さ)」と「保護機能」の2点です。
まず、ご自身の望遠レンズを装着したカメラが、レンズフード込みでスムーズに入る内寸(深さ)があるかを確認してください。
その上で、マウント部に負荷がかからないよう、底面のクッションが十分に厚いか、可能であればカメラ本体を「吊るす」ように収納できるハンモック式のインナーケースを採用したバッグを選ぶことを強くおすすめします。
重いレンズほど、マウント部への負荷をどう軽減するかが鍵となります。
- Q旅行先で「一眼レフ」を持ち運ぶとき、一番気をつけることは?
- A
飛行機での移動が伴う場合、最も注意すべきは「リチウムイオンバッテリー」の扱いです。バッテリーは発火リスクのため、スーツケースなどの「預け荷物」に入れることは固く禁止されています。
カメラ本体、レンズ、そして全ての予備バッテリーは、必ず「機内持ち込み」の手荷物としてください。また、現地での街歩き中は、スリや盗難にも注意が必要です。
カメラをストラップで首から下げるだけでなく、バッグに素早くしまえる体制を整えておくと安心です。
- Qカメラを「カバンに入れっぱなし」にすると、具体的に何がダメなのですか?
- A
主なリスクは「湿気(カビ)」と「精密機構への負荷」です。バッグの中は密閉されやすく、一度吸った湿気がこもり、レンズやセンサーにカビが発生する温床になります。
また、電源オフでも完全に固定されない手ブレ補正(IBIS)機構が、移動中の微細な振動でダメージを受けたり、バッテリーが意図せず消費されたりする可能性もあります。撮影から帰ったら、必ずバッグから取り出し、風通しの良い場所で休ませるか、防湿庫で保管することが鉄則です。
- Q「レンズを下向き」にしてバッグに入れるのは、結局やめたほうがいいですか?
- A
一概に「ダメ」というわけではありません。速写性を考えると、レンズを下向きにして縦に収納するのは非常に合理的です。ただし、それには「バッグの底のクッションが非常に厚いこと」が絶対条件です。
もしクッションが薄いバッグでこの収納方法をとり、バッグを床に「ドン」と置くと、その衝撃はレンズ先端からマウント部まで一直線に伝わり、深刻なダメージを与える可能性があります。底面の保護が万全でない限り、避けたほうが賢明な収納方法と言えます。
- Qレンズをつけたまま「2台持ち」したいのですが、リュック以外に方法はありますか?
- A
はい、可能です。例えば、大型の「ショルダーバッグ」や「メッセンジャーバッグ」タイプには、レンズを装着したカメラを2台横並びで収納できるモデルが存在します。
ただし、全機材の重量が片方の肩に集中するため、体力的な負担は大きくなります。
もう一つの方法として、スリングバッグと、リュックのショルダーストラップに固定する「キャプチャー型」クリップを併用し、1台はバッグ、1台は胸元に固定する、というスタイルも機動性が高く人気があります。
【まとめ】カメラの持ち運びでレンズつけたままでも安心!:機材を守る「使い分け」の全技術

この記事では、カメラをレンズつけたままで持ち運ぶ際の疑問やリスク、そして具体的な解決策について、詳しく解説してきました。
大切なのは、リスクを正しく理解し、ご自身の撮影シーンに合わせて「つけたまま」と「外す」を賢く使い分けることです。その判断基準を、最後におさらいしましょう。
レンズを「つけたまま」と「外す」の結論:本記事の重要点まとめ
本記事で解説した「持ち運び」「リスク」「バッグ選び」「保管」の要点を復習します。
リスクの認識:マウント負荷とIBISへの影響
レンズをつけたままでの持ち運びは、便利ですが「マウント部への継続的な負荷」、「IBIS(手ブレ補正)機構への微細な振動」、「衝撃ダメージの集中」という3つの物理的リスクが伴います。これらを知っておくことが、故障を防ぐ第一歩です。
解決策:バッグの選び方と収納術
リスクを軽減する鍵はカメラバッグにあります。速写性のスリングか、保護力のリュックかを選び、ご自身の機材(特に望遠レンズ)が入る内寸かを確認します。重いレンズを運ぶ際は、レンズが底につかない「吊るす」収納(ハンモック式)がマウント負荷の軽減に最も効果的です。
シーン別運用:旅行と保管、プロテクターの是非
旅行の街歩きでは「つけっぱなし」、長距離移動では「外す」のが基本です。持ち運び後、「カバンに入れっぱなし」は厳禁。特に長期保管ではレンズを外し、「防湿庫」でカビ対策を徹底してください。プロテクターは保護に有効ですが、作品撮りでは画質のために外す柔軟さも大切です。
機材を長く愛用するために覚えておきたい「7つの鉄則」
この記事で解説した最も重要なメッセージを、7つの「鉄則」としてまとめました。これらを守るだけで、あなたのカメラ機材は格段に長持ちするはずです。
- 鉄則1:長距離移動・運搬時は、安全最優先で「レンズを外す」
- 鉄則2:スナップ撮影時は、速写性を最優先で「レンズをつけたまま」にする
- 鉄則3:重いレンズは「吊るす」収納か「分厚い底クッション」でマウントを守る
- 鉄則4:帰宅後、「カバンに入れっぱなし」にせず、必ず取り出して休ませる
- 鉄則5:1ヶ月以上使わない機材は「防湿庫」または「ドライボックス」でカビから守る
- 鉄則6:飛行機では、バッテリーとカメラ本体・レンズは必ず「機内持ち込み」にする
- 鉄則7:プロテクターは高品質なものを選び、夜景や逆光の撮影では「外す」勇気を持つ
これらの鉄則は、すべて「適材適所」の考え方に基づいています。状況に応じて最適な判断を下すことが、プロフェッショナルな機材の取り扱いにつながります。
リスクを知り、正しく使いこなす:あなたのカメラライフのために
カメラの持ち運びに、唯一絶対の「正解」はありません。「レンズつけっぱなし」は便利な反面リスクがあり、「外す」のは安全ですが手間がかかります。大切なのは、その両方を理解し、天秤にかけ、今の自分にとって最適な方法を選ぶ「判断力」です。
この記事が、あなたが無用な故障リスクを避け、ストレスなく撮影に集中し、より豊かなカメラライフを送るための一助となれば幸いです。正しい知識を身につけ、大切な機材を末永く愛用してください。





